泉、期待通りのV弾!JX―ENEOS10度目V王手

[ 2012年7月24日 06:00 ]

<JXーENEOS・ NTT東日本>6回2死一、二塁、先制3ランを放ち、ナインに迎えられるJXーENEOS・泉

第83回都市対抗野球準決勝 JX―ENEOS4―2NTT東日本

(7月23日 東京D)
 とっさに体が反応した。0―0の6回2死一、二塁。JX―ENEOSの5番・泉は内角の直球を巧みにさばき、右翼に決勝の右越え3ランを放った。

 「監督からは変化球を狙えと言われていたんですけど、とっさに出ました。夢のようです」

 大久保秀昭監督の決意は伝わっていた。6回1死二塁の場面で、チームの顔ともいえる3番の池辺に代打が送られた。「池辺さんは代打を送られるような打者ではない。ここが勝負なんだ」。期待に応えた泉の表情は試合後もやや上気していた。

 09年入社の4年目。早大では日本ハム・斎藤の2年先輩で早慶戦や大学選手権など大舞台を踏んできた。それでも都市対抗の雰囲気は特別だという。「1回負けたら終わり。この緊張感の中でやれるのが社会人の醍醐味(だいごみ)」と話す。

 大久保監督は6回の采配について「勝負してますから」と多くを語らなかった。4年ぶり史上最多10度目の優勝にあと1勝。日本石油時代から準優勝は一度もない。プレッシャーはあるが「選手を信じるだけです」。神奈川の代表として、2年連続で黒獅子旗を東京に渡すわけにはいかない。

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2012年7月24日のニュース