38歳からの“第2章” イチロー「あの瞬間に解き放された」

[ 2012年7月24日 16:55 ]

マリナーズ戦の3回、ヤンキースでの初打席で、中前打を放つイチロー

ア・リーグ ヤンキース4―1マリナーズ

(7月23日 シアトル)
 ヤンキースに移籍したイチローは23日、シアトルで行われた古巣マリナーズ戦に「8番・右翼」で先発。第1打席で中前打を放つと盗塁も記録し、新天地で好スタートを切った。

 試合後、イチローは3回の初打席でシアトルのファンからスタンディングオベーションで迎えられたことを振り返り、「ここでは長い時間にいろいろなことがあった。ああいう反応を目の当たりにすると(頭の中が)真っ白になる。あの瞬間に感激した」と感慨深げ。

 移籍会見から試合開始まで2時間あまり。十分な準備もできない状況で、体は「すごく重くて自由自在に動く感じではなかった」。しかし3回に初安打を放ち、二盗を決めて「あの瞬間に解き放された」という。

 「一番勝っていないチームから一番勝っているチーム」への移籍。ワールドシリーズ制覇27回、ア・リーグ優勝40回を誇る名門に加入し環境は一変するが、イチローは「怖い。不安です」と素直に漏らした。それでも「それを断ち切れるように進んでいきたいし、その覚悟は持っているつもり」と、38歳は前向きに語った。

続きを表示

この記事のフォト

2012年7月24日のニュース