明大・高山&小室 60年ぶり同大学W首位打者なるか?

[ 2012年5月29日 06:00 ]

<明大・立大>最終戦を同打率で終えNo.1ポーズをする明大の小室(左)と高山

東京六大学野球第7週最終日 明大14-0立大

(5月28日 神宮)
 3回戦1試合が行われた。打率がリーグトップで並んでいた明大の高山俊外野手(1年)と小室和弘外野手(4年)は、立大戦でそろって5打数2安打。打率・417で今季の日程を終えた。首位打者争いは6月2日からの早慶戦の結果次第。2人同時受賞となれば同リーグで過去5回あるが、同じ大学に限ると52年秋以来60年ぶり3度目となる。

 1年生が打てば4年生も打つ。明大は今季の優勝を逃したものの、3、4番コンビが同時首位打者に望みをつないだ。

 まずは3番・高山だ。3回にバットを折りながら中前打、4回には左越え二塁打を放った。打率・417。今季は890グラムの小久保(ソフトバンク)モデルを4本折ったが「振り切ればいいところに落ちる。4本折れて、そのうち3本がヒットになりましたから。しっかり振ることが大事だと思いました」。1年春で首位打者を獲得すれば、リーグ史上20年ぶり3人目の快挙。昨夏に甲子園で優勝した日大三の同期、吉永(早大)らとともに神宮を沸かせた。

 27日にサイクル安打を達成した4番・小室は8回に右翼線二塁打を放ち、高山に並んだ。「高山は可愛い後輩。試合中に“俺の打率を上回ってもいいんだぞ”と言ったら“分かりました”って言っていました」と笑う。打率とともに15打点もリーグトップに躍り出た。

 60年ぶりの同大学同時首位打者へ。慶大・福富(・382)、早大・杉山(・379)らが早慶戦で逆転を狙っているが、高山は「小室さんと切磋琢磨(せっさたくま)して(打率が)上がってこられたのはうれしい」と同時受賞を願いながらその時を待つ。

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2012年5月29日のニュース