巨人調査委座長 清武氏の内部資料持ち出しが「確実」

[ 2012年5月29日 22:02 ]

 プロ野球巨人は29日、契約金超過問題が報じられたことに関し、前球団代表の清武英利氏が重要な内部資料を持ち出したのは「確実」とする調査委員会の高野利雄座長のコメントを発表した。これまでは持ち出しの「可能性が最も高い」と指摘していた。清武氏は近日中に記者会見し、反論するという。

 清武氏は解任後に出版社「ワック」に資料などを送っていたが、球団による仮処分申し立てを東京地裁が認め、同地裁の執行官による保全手続きで球団保有の四つの資料が26日に確認された。その中に選手11人の契約金などを記載した「新戦力獲得費用一覧」などがあり、高野座長は「当委員会が流出濃厚とみていた重要書類の一部が確認された。このことによって、清武氏が持ち出したことは確実となったといえる」などと結論付けた。

 山口寿一球団常勤監査役は「(今回の)資料が朝日新聞の報道に使われたのは間違いない」としつつも、清武氏が同新聞に渡したかどうかは不明とし「そういった点を含めて究明を図りながら、いろいろな手続きを取っていきたい」と話した。

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2012年5月29日のニュース