ダル100勝!腰に張りで5回降板もドラフト制以降最速

[ 2012年5月29日 06:00 ]

<レンジャーズ・ブルージェイズ>3回を投げ終え、ベンチに戻りながら声を出すダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ12―6ブルージェイズ

(5月27日 アーリントン)
 野茂も松坂も超えた。レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が27日(日本時間28日)、ブルージェイズ戦に先発。5回を7安打3失点でア・リーグ単独トップの7勝目を挙げた。体調不良からくる腰の張りを訴えながらも粘りの93球。この1勝で日米通算100勝(日本93勝、メジャー7勝)を達成。登板177試合での大台到達はドラフト制度以降では史上最速で歴代でもスタルヒン(元巨人)に次いで2位タイのペースとなった。
【ダルビッシュ成績】

 いつものダルビッシュではなかった。球威がなく、投球フォームにも力感がない。5回を投げ終えた右腕は、ロン・ワシントン監督に腰に張りがあることを正直に打ち明けた。

 「もともと(21日の)シアトル(マリナーズ戦)くらいから体調が良くなかった。内臓の状態が悪いと、僕は腰に出たりする。シーズンを通じて投げることが一番大事だと思っているので、(体調が)あまりすぐれないと監督に伝えて、(交代を)判断してもらった」

 最速95マイル(約153キロ)を記録したが、力を入れたのは数球だけ。2回に7点の援護をもらってからは、ツーシームを中心に球を動かし、打たせてとる投球を心掛けた。4回途中には、マウンド上で股割りのストレッチを行う姿も。5回93球で勝利投手の権利を得て降板した。

 「かがんだりとかした時にちょっと抜けそうになる感覚」という腰の張りにつながった原因については、「移動がどうとか気温の変化とかが関係しているかどうかも分からない。それが分かれば誰も体調不良にならない」とダルビッシュ。この日でちょうどメジャー登板10試合目。目に見えなくても、疲労が蓄積しないわけがない。時差や過酷な移動と並行しながら中4日の登板。厳しい温暖差もある。メジャー自己最短の4回で降板した前回のシアトルでは試合開始時の気温は15・6度でデーゲームとなったこの日のアーリントンは31・7度。マウンド上での修正作業と同様、過酷な環境を乗り切らなければ年間ローテーションは守れない。「守備にも助けられ、僕も精神的に強く投げられた」。我慢で白星をもぎとり、チームにリーグ一番乗りとなる30勝目をもたらした。

 リーグ単独トップとなる7勝目で、日米通算100勝を達成。177試合での大台到達はドラフト制以降では最速。投手の分業制が進み、先発に勝敗がつく割合が減る中で驚異的なペースだ。「チーム全体とファンが一緒になって戦って実を結んだ数字。その意味で一勝一勝が凄くうれしい」と感謝の思いをかみしめるように話した。その一方で、「100って言ってもまだまだ」と通過点であることを強調した。

 懸念される腰の症状については、「今後に影響することもない。体調を戻して腰をほぐせば、何の問題もない」。中5日で迎える次戦、6月2日(日本時間3日)のエンゼルス戦への影響を否定した。5月も3勝2敗と勝ち越し、シーズン20勝ペースをゆうに超える。まだ25歳。生涯、どこまで白星を積み上げるのか、想像もつかない。

 ▼レ軍・ワシントン監督 5回が終わって腰に張りがあるということで、大事をとって代えた。

 ▼ブ軍・バティスタ(前回対戦に続きダルビッシュに無安打)前回よりも球速や切れを感じなかったが、要所でしっかりとコントロールしていた。

 ≪歴代2位ペース≫ダルビッシュは日本ハム時代の167試合とメジャーでの10試合を合わせた177試合目の登板で日米通算100勝に到達した。プロ野球では巨人時代のスタルヒンが165試合(23歳シーズン)で達成したのが最速で、177試合は藤本(巨人)と同じ歴代2位に相当するペースだ。ドラフト制度導入後では、西武時代の松坂と巨人時代の上原が記録した191試合が最速。日米通算では、近鉄での139試合(78勝)とドジャースでの46試合(22勝)で到達した野茂の185試合を8試合上回った。

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