枡田＆小山桂、連続タイムリー！楽天「利府組」で貯金４

＜ヤ・楽＞５回１死一、二塁　先制の適時二塁打を放つ枡田

交流戦 楽天７－１ヤクルト

（5月28日 神宮）
　決して全国区ではない面々が、結果を残している。楽天は６安打で７点を奪いヤクルトに連勝。主力に故障者が続出してもものともせず、今季最多タイの貯金４とした星野監督は「珍しいな。いつも残塁が多いチームなのに」とおどけた。

　５回に枡田、小山桂の連続適時打で３点。６回は中村の１号３ランなどで４点を奪った。枡田、小山桂はともに故障で２軍調整中の主将・松井、正捕手・嶋の代役で先発出場を続ける伏兵。中村も前日に左膝捻挫で２軍落ちした牧田の代役だ。先制打の枡田は「直球に振り負けないよう準備していた」と胸を張った。

　彼ら脇役陣の活躍は偶然ではない。アーリーワークを導入した新任の大久保打撃コーチは、状況に応じたチーム打撃を徹底。さらに２軍の仁村監督や田代打撃コーチと密に連絡を取り、選手が指導法の違いで迷うことを防いでいる。

　「いつも選手には“利府イーグルスなんだから失敗を恐れるな”と言っている」と大久保コーチ。２軍の公式戦を主催する宮城県利府町は、梨の栽培などで有名なのどかな町。昨季まで利府の町民に温かく見守られていた伏兵たちが、１軍の大舞台で輝きを増している。

　▼楽天・小山桂（５回に２点適時打）大久保コーチから「打てたらラッキーと思え」と言われ、楽な気持ちで打席に入れた。