李大浩 3適時打&初長打でホッ 一発は期待しないで?!

[ 2012年4月20日 06:00 ]

<オ・ソ>3回裏1死一、二塁、勝ち越しの2点適時二塁打を放った李大浩は塁上でガッツポーズ

パ・リーグ オリックス11-9ソフトバンク

(4月19日 京セラD)
 本塁打はまだ出ない。それでも開幕15試合目でようやく長打が出た。

 2本の二塁打を含む3安打4打点。チームを今季初の勝率5割に導き、初めてお立ち台に上がったオリックスの李大浩は1メートル94の巨体を小さくさせて「本当に申し訳ない気持ち。これからもここに上がれるように頑張りたい」と笑った。

 まずは初回だ。後藤の適時打で1点を先制した後の1死二塁。今季59打席目で、新垣から三塁線を破る強烈な適時二塁打を放つ。これが10試合ぶりの打点。同点の3回にも、新垣の外角の速球をうまく捉えた。右中間へはじき返し、勝ち越しの2点二塁打。「とにかく走者を還すことだけ。いい形で打ち返すことができた」と喜んだ。勢いに乗った4番は、4回にも中前適時打を放った。

 厳しくコースを突く、日本の投手の高い制球力に苦しんでいた。18日までの5試合で安打はわずか1本。試合前の時点で、打率は・196まで落ちていた。

 しかし、前日の第3打席。いい当たりの右飛に韓国時代に2度3冠王に輝いた本来の形を思い出した。「逆方向に打つのが自分のバッティング。いろいろ悩んだりしたけど、きょうから楽な気持ちで、積極的にいこうと思っていた」と吹っ切れた表情で振り返った。

 李大浩がけん引した打線は、今季最多に並ぶ15安打で、初の2桁となる11得点と爆発した。長打は出た。あとは本塁打。韓国の英雄は「それを言われると力が入ってしまうので、静かに見守っていてください」とジョークで返すと、最後は「これからは自分が中心となって活躍していきたい」と言葉に力を込めた。

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2012年4月20日のニュース