命日前日に…福井、天国の兄に送る今季初勝利

＜広・Ｄ＞今季初勝利を挙げ、お立ち台でポーズをとる福井（左）と白浜

セ・リーグ 広島６－１ＤｅＮＡ

（4月19日 マツダ）
　亡き兄に捧げる１勝だ。広島・福井が７回を３安打１失点の力投。昨春、２５歳で亡くなった兄・龍一さんの命日（２０日）を前に、今季初勝利をマークした。

　昨季５勝を挙げた好相性のＤｅＮＡ戦。右腕は自身と戦い、そして勝った。お立ち台で福井は「嬉しい。今まで勝てていなかったので、自分で自分にプレッシャーをかけていた。初回は緊張したけど、２回以降は開き直っていけました」と笑った。初回、中村に先制適時打を許すが「四球を出して失点したわけじゃない」と切り替えた。２回以降は最速１４８キロの直球とフォークを有効に使った。過去２試合は四球から崩れたが、この日は１個。被安打も初回の３本だけと圧巻の内容だった。右腕の活躍でチームは８９年以来のＤｅＮＡ戦開幕６連勝となった。

　▼広島・白浜（プロ初のマルチ安打で、６回の決勝打を含む２打点）福井が頑張っていたので何とか打ってやろうと思った。