24年目コーチ兼任の石井琢好評「選手目線 専任コーチとは違った感じ」

[ 2012年2月16日 10:45 ]

 広島の石井琢朗はプロ24年目は選手としてだけでなく、野手コーチ兼任としても期待されている。キャンプでは「せっかくの肩書を生かさない手はない」と、熱血指導でチームを活気づけている。

 指導の核となるのは「僕の年齢(41歳)になっても大事」と言う基礎を鍛えること。大洋(現DeNA)に投手としてプロ入りしたが、野手に転向。コーチから走攻守の基礎をたたき込まれたことで、生き残れたという思いがある。

 特に目をかけているのが、ともに高卒3年目で初の1軍キャンプとなった堂林と庄司だ。2人は高校時代、投手としても甲子園を沸かせた野手だけに、石井は「自分もプロから野手に転向した。やっぱり一から教えてあげないといけない」。

 特に自分と同じ右投げ左打ちの庄司とは、打撃の際に左肩が出る癖の修正に取り組んだ。「野手でプロになると基礎は教えてもらえない。僕も同じ経験をした」とはコーチとしての言葉。庄司は「選手目線なので、(専任の)コーチの人とは違った感じがします」と目を輝かせた。

 指導することでグラブの使い方やバットの出し方など、選手としても「自分自身の勉強になる」と、石井はプラス効果を強調した。

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2012年2月16日のニュース