毎年全部がインセンティブ状態 杉内代理人「信頼、愛情が乏しい制度」

[ 2011年11月30日 07:01 ]

杉内の代理人・酒井弁護士が読み上げた杉内のコメント

 ソフトバンクの杉内俊哉投手(31)が29日、今季取得した国内FA(フリーエージェント)権の行使を宣言した。

 杉内が最後まで受け入れられなかったのが、信賞必罰を根底にした変動制年俸だ。

 残留交渉は今年5月ごろから前日まで続けられていた。7月ごろには最終的に2案の提示を受け、そのうち一つの単年契約は予想よりも額はアップしていたという。それでも昨年から訴えてきた成果報酬型の根本が変わらないことがネックとなった。

 成果報酬型では過去の実績が反映されにくく、酒井弁護士は「言ってみれば毎年全部がインセンティブ」と指摘。「選手に対する信頼、愛情という部分が少ないというか乏しい制度」と説明した。

 変動制年俸をめぐっては、昨オフの契約更改も交渉が難航。最終的には笠井和彦オーナー代行が出馬して合意に達したが、球団は方針を変えることなく酒井弁護士は「一番根っこの部分に関する考え方に変化がなかった」とした。

 今後は6日まで獲得に名乗りを上げる球団を待ち、7日以降に交渉を解禁する予定だ。

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2011年11月30日のニュース