巨人 村田&杉内ダブルで獲る

[ 2011年11月30日 06:00 ]

巨人が興味を示したソフトバンク・杉内

 ソフトバンクの杉内俊哉投手(31)が29日、今季取得した国内FA(フリーエージェント)権の行使を宣言した。これを受けて、先発ローテーション投手の補強を目指す巨人は、球界屈指の左腕獲得に動きだす。

 杉内側が12月7日以降に設定している交渉解禁を待って、交渉に乗り出す見込みだ。巨人は横浜からFAした村田修一内野手(30)の争奪戦にも参戦する。今オフは主砲とエースの「W獲り」を目指す。

 杉内は巨人の補強ポイントにピタリとはまる。先発陣は内海、東野、沢村の3本柱が控えるが、今季貯金をつくれたのは18勝で初の最多勝に輝いた内海だけ。新人王確実の沢村がルーキーながらチームで唯一1年間ローテーションを守るなど奮闘したものの、東野は不振で守護神に配置転換されるなど、先発陣の駒不足が優勝を逃す大きな要因の一つとなった。

 18勝(4敗)した05年に沢村賞を獲得した杉内は、昨季まで4年連続2桁勝利を挙げるなど安定感は抜群だ。さらに、三菱重工長崎時代には00年のシドニー五輪に出場。09年の第2回WBC大会では原監督の下、中継ぎで5試合に登板して無安打無失点と2連覇に大きく貢献するなど国際経験も豊富なマウンドさばきは球界屈指だ。

 巨人はFA選手との交渉解禁日となる12月2日に、横浜の村田と交渉を行う予定だ。12月7日以降を交渉日に設定している杉内側とは、じっくりと時間をかけて交渉を行うものとみられる。条件面はこれから検討に入るが、球界屈指の左腕に対して契約年数は、06年オフに日本ハムから獲得した小笠原の4年契約が一つの基準となりそうだ。

 球界を代表する投打の主力をW獲得へ。3年ぶりの優勝へ、大型補強を敢行する。

続きを表示

2011年11月30日のニュース