サブロー ロッテ出戻り 巨人在籍わずか154日

[ 2011年11月30日 10:00 ]

11月18日、FA権を行使する意思を伝え交渉後の会見に臨む大村三郎

 サブローが帰ってくる。ロッテは、巨人からフリーエージェント(FA)宣言した大村三郎外野手(35)を獲得することが29日、分かった。

 12月1日にも行われる球団首脳会議で、今季途中まで在籍したベテランの再獲得を正式に決める。古巣復帰後は登録名も「サブロー」に戻す方向。今年6月30日に交換トレードで移籍してから巨人在籍わずか154日。最下位からの巻き返しへ、ロッテが精神的支柱を呼び戻す。

 林信平球団運営本部長は、FA宣言したサブローの獲得について「今の時点ではコメントできません。コメントできそうになった時にします」と語るにとどまったが、本格的に動きだす日は近づいている。12月1日、重光昭夫オーナー代行がオーナー会議に出席後に中村家国球団社長、林本部長らと会談。そこで来季に向けた補強策について話し合い、サブローの獲得を正式に決める。

 ロッテ在籍時は「サブロー」の登録名で主軸として活躍。05年、昨年と2度の日本一に大きく貢献した。今年6月には若返りを理由に、工藤との交換トレードで巨人に放出された。しかし、サブロー不在となったロッテは下降線の一途をたどり、13年ぶりの最下位に転落。生え抜きのベテランであり、選手会長としてまとめ役でもあったサブローの放出は、チームの士気を著しく下げる結果となってしまった。

 シーズン終盤の10月2日にフロント陣を一新させた重光オーナー代行は「サブロー選手が出ていった後から成績が悪くなった」として、退団した瀬戸山隆三前球団社長、石川晃球団運営本部長の旧フロント陣を批判。個人名こそ伏せたが「今年出ていった人を呼び戻したい」とサブローの再獲得を示唆。巨人で登録名を本名の大村に戻したサブローも出場わずか48試合に終わり、出場機会を求めて11月22日にFAを表明した。

続きを表示

2011年11月30日のニュース