日本勢5連覇ならず…中1日の先発・岩崎逆転許す

[ 2011年11月30日 06:00 ]

<ソフトバンク・サムスン>7回ソフトバンク2死一、二塁、中飛に倒れた細川(右)とベンチの秋山監督(中央)

アジアシリーズ決勝 ソフトバンク3―5サムスン

(11月29日 台中)
 今季ラストゲームを落とした瞬間、ソフトバンク・秋山監督は夜空を仰いだ。誤算だったのは1点リードの5回だ。

 先発の岩崎が安打と2四死球で1死満塁のピンチを背負い、丁亨植(チョンヒョンシク)に中前2点逆転打を浴び、なお1死一、二塁ではパク・ソクミンに左越え適時二塁打された。2番手の台湾出身・陽耀勲も止められず、岩崎は4回1/35失点KO。終盤の追い上げも届かなかった。

 「日本代表として目いっぱいやった」と話した指揮官だったが、この台湾遠征は予想外の出来事の連続だった。宿舎ホテルでは白米がなく、ご飯茶わんもなくて湯飲み茶わんを使ったこともあった。今季158試合目。疲労もピークに達し、3時間のマッサージを受けた日もあった。決勝前には先発予定だった摂津が右肩の張りを訴えるアクシデント。27日のパース(オーストラリア)戦から中1日で岩崎を投入したが実らなかった。

 日本勢のアジアシリーズ5連覇は逃したが、8年ぶりの日本一など今季の輝かしい成績に傷が付くことはない。「結果2位にはなったが、得るものもあった。得たものを来年につなげて、また強いチームをつくりたい」と指揮官は来季を見据えていた。

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2011年11月30日のニュース