球児 抑えて誤算!?鬼門で不思議な引き分けに疲労感

[ 2011年4月17日 06:00 ]

<中・神>延長10回を無失点に抑えた藤川はスコアボードの時計を確認

セ・リーグ 阪神1―1中日

(4月16日 ナゴヤD)
 延長10回2死、和田を三ゴロに仕留めた阪神の藤川は、スコアボード方向を振り向いた。視線の先は電光掲示板の時計。午後9時26分10秒だった。「3時間30分ルール」まで5分。確認すると、苦笑いでベンチへと戻った。

 「(3時間半は)考えていたよ。ただ遅延行為はできないので。投球練習の時間を目いっぱいに使ったけどね。(試合に)入ってしまったら(投げるしかないから)ね」

 抑えて誤算、とはなんともおかしな現象だ。マウンドに上がったのは午後9時19分。「それは知っていた」。先頭の井端には1ボール2ストライクから2球ファウルで粘られたが132キロフォークで空を切らせた。森野は4球、和田は2球で打ち取り、7分でアウトを3つ取ってしまった。

 ただ、投手8人をつぎ込んだ真弓監督は試合後、引き分け狙いではなく、あくまでも勝利を奪いにいったことを強調した。「時間は調整できないからね。流れのままやるしかなかった。こういう試合が増えてくると思うから慣れていきたい」。鬼門ナゴヤドームでの不思議な引き分けに、指揮官は疲労感をにじませた。

 ≪歴代2位の17投手が登板≫中日―阪神戦は中日9人、阪神8人の合計17投手が登板。1試合の両軍合計最多投手は07年10月4日中日―広島戦(延長12回)の19人だが、17人はそれに次ぐ歴代2位の起用数となった。

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2011年4月17日のニュース