G4連覇崖っ縁…秋山攻略できず3連戦負け越し

[ 2010年9月21日 06:00 ]

<神・巨>6回1死二塁、代打・関本のゴロを古城が三塁へ悪送球し、天を仰ぐ原監督(右端)

 【巨人2-4阪神】巨人は、阪神の19歳右腕・秋山を攻略できず、首位・中日への挑戦権をかけた3連戦に負け越した。

 リーグ4連覇に向け、崖っ縁に立たされた原監督は「緊張感のある試合だったけど、打線がつながらなかった。試合は続く。こういう精神状態で戦っていきたい」と必死に前を向いた。

 8月21日の初対戦(東京ドーム)で6回4得点と攻略した秋山との再戦。初回にラミレス、3回は小笠原の適時打で得点を挙げた。しかし4回無死一、二塁で、エドガーが初球の甘いフォークを簡単に打ち上げて右飛。脇谷ら後続も凡退し、試合の流れを失った。逆転された5回以降は先頭打者が一度も出塁できずに無得点。原監督は「粘り強く投げる投手。粘り負け」と秋山に脱帽し、伊原ヘッドコーチはエドガーについて「初球から振る打者だけど、もうちょっと考えてほしい」と淡泊な打撃を嘆いた。

 是が非でも勝ち越したかった阪神3連戦。しかし初戦は天敵・能見を攻略できず、この日は高卒ルーキーに屈した。ナイターで中日が敗れてゲーム差は2・5のまま。数字上は逆転Vの可能性は残っているが、極めて厳しい状況に追い込まれた。「切り替えて、目の前の試合に集中するだけ」とラミレス。小笠原は「あしたも緊張感を持ってやるだけ」と視線を上げた。21日からは本拠地に戻る。残り11試合。なりふり構わず白星を積み重ねるしかない。

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2010年9月21日のニュース