11年目の苦労人が殊勲打!貯金今季最多の11に

[ 2010年5月16日 18:27 ]

 【西武6-5横浜】西武が接戦を制し、貯金を今季最多の11とした。5―5の9回、先頭の中島が二塁打。2死後に高山が決勝の右前打を放った。5番手の長田が2勝目。

 苦労人が接戦にけりをつけた。西武は5―5の九回2死二塁から、高山が決勝の右前適時打。「速い球に絞って、思い切りいった」。150キロ台の速球を連発する山口の5球目を、力負けすることなくはじき返した。
 嫌な流れが続いていた。一発攻勢で優位に進めながら、六回に追い付かれた。高山も七回、2死満塁の勝ち越し機で右飛に倒れていただけに「前に凡退していたので何とかしたかった」。再び巡ってきたチャンスをものにした。
 昨秋の打撃フォーム改造が好結果を生んでいる。これまでは「少し悪くなったら変えちゃうとかあった」と形が落ち着かなかったが、もうぶれることはない。九回の打席もリラックスした構えから球を引き込み、うまく右へ運んだ。
 これまでは2006年の55試合が最多だったが、右翼の定位置を勝ち取りつつある。あと10試合程度で念願の規定打席にも届く。熊本・九州学院高からプロ入りして11年目。「一日一日野球ができる感謝で臨んでいる」と言う28歳が、欠かせない戦力になりつつある。

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2010年5月16日のニュース