代走ためらったマ軍 打率5割6分7厘のイチローを生かせず

[ 2010年5月16日 10:22 ]

レイズ戦の9回にサヨナラ負けを喫し、肩を落とすマリナーズのイチロー(51)と喜ぶ観客

 【マリナーズ2―3レイズ】マリナーズはイチローの活躍を生かせないチーム状況を露呈した。終盤に2点差をひっくり返されてサヨナラ負け。ワカマツ監督は逆転を許した救援陣をかばい、「攻撃できっちり点を取っておけば、違う試合になった」と悔やんだ。

 象徴的だったのは2―0で迎えた8回の攻撃。1死一塁からイチローが内角速球を右翼線へ運び、長打コースと思われたが、一塁走者のムーアが左足を痛めて二塁でストップ。イチローは慌てて一塁へ引き返した。
 結局、次打者のフィギンズが併殺打で追加点を奪えず、8回にレイズに追い付かれた。捕手のムーアは直前に遊撃安打で出た際の走塁で、既に左足を痛めていた。だが、もう一人の捕手ジョンソンも故障を抱えており、代走を出すのをためらったことが裏目に出た。
 イチローは好調だ。レイズの右腕シールズに対し、3回に中前打で今季最多の7試合連続安打。8回の右翼線安打で昨年6月以来、自己最多に並ぶ5度目の7試合連続複数安打をマークした。この7試合は打率5割6分7厘。それでも勝利につながらず、イチローは会見を行わなかった。孤軍奮闘は続く。(共同)

続きを表示

2010年5月16日のニュース