思い出のハマスタで爆発…涌井、猛打賞4打点!

[ 2010年5月16日 06:00 ]

<横・西>8回無死一、二塁涌井が左前打を放ち、猛打賞

 【西武12―3横浜】西武・涌井は少し照れくさそうに、バスまでの道のりを進めた。第一声は「どうしちゃったんでしょうね」だった。交流戦での投手新記録となる3安打4打点。投球以上に、バットでの働きが光った。

 2回に右前適時打。3回は細川が敬遠された2死満塁で左中間をライナーで破った。走者一掃の一打で三浦を降板に追い込んだ。さらに8回無死一、二塁ではバスターで左前へ。3安打はすべてスライダーをとらえ「振ったところに球が来ました」と笑った。

 懐かしさも後押しした。プロ6年目で初の横浜スタジアム。横浜高3年時の04年に、春夏連続甲子園出場を決めた球場だ。通算本塁打は「5本くらいですよ」も3年夏には甲子園で報徳学園・片山(現楽天)から左翼席へ放り込んだこともある。それでも「(打撃は)正直、嫌いです。だって手が痛いですもん」。あくまで本業を優先した。
 本業ではスレッジに2本塁打を許したが、7回3失点で5勝目。交流戦トップタイの14勝目には「すぐに追いつかれると思うので、来週も勝てるように頑張ります」。渡辺監督は「本当にナイスバッティング。あそこでバスターを決められるのはセンスだと思います」と言った。チームも首位に再浮上。涌井が思い出の詰まった横浜スタジアムで、6年間の成長を見せた1日だった。

続きを表示

2010年5月16日のニュース