強さ本物!ロッテ、54年ぶりのロケットスタート

[ 2010年4月15日 06:00 ]

<日・ロ>2回1死一塁、勝ち越し2ランを放ったサブローを迎えるロッテベンチ

 【ロッテ6―1日本ハム】強い。西村ロッテの強さは紛れもなく本物だ。今季3度目の3連勝。開幕20試合を終えて14勝以上をマークするのも、1度も連敗がないのも、1956年(昭31)以来のこと。実に54年ぶりのロケットスタートだ。

 「試合の中で、たとえ当たっていない打者がいても、他の選手がしっかりカバーしている。そういう点じゃないかな」。好調な打線。西村監督は理由をそう分析してみせた。オレがオレが、ではなくお互いが支え合う。まさに指揮官が掲げるスローガン「和」の精神だ。
 この日は西岡、荻野貴の1、2番コンビが1安打。2人で得点0は7試合ぶりだが、そんな時こそ他の打者がカバーする。そこに強さ、快進撃の理由がある。2回に左中間へ3号逆転2ランしたサブローは「たとえ誰かが失敗しても誰かが補う。連敗しないチームは強い。今は負けるような雰囲気がないよ」。4回は押し出し四球と犠飛。8回は3連打など4安打で2点と、点の取り方もバラエティーに富んでいる。
 個よりチーム。その精神は全選手が共有している。前日の試合で5回に左翼フェンス直撃の三塁打を放った西岡は、ベンチで金森打撃コーチに「行った(本塁打)と思ったか?」と聞かれると「いや、塁に残った方がいいんです。相手にプレッシャーもかけられるし、大量点にもつながりますから」と答えた。事実、その回に4点奪取。「もう1点、もう1点とベンチはいつもお祭り騒ぎです」(西岡)という打線は、この日で5試合連続2ケタ安打となった。
 昨年6勝18敗と大きく負け越した日本ハム戦も4勝1分け。それでも「まだまだ20試合ですから。一試合一試合、同じ気持ちで戦うだけですよ」。自分に語りかけるように話した西村監督。その口調に慢心はない。あるのは確かな自信だけだった。

 ▼ロッテ神戸(福浦の代役として2試合連続の2安打)これだけの強力打線の中にいられるのは、楽しくて仕方がない。

続きを表示

2010年4月15日のニュース