“再転向”山口でもダメ…G救援陣連夜の炎上

[ 2010年4月15日 06:00 ]

<巨・神>8回1死満塁、ブラゼル(左)に勝ち越しとなる2点適時打を浴び、厳しい表情の山口

 【巨人2―3阪神】巨人がまたも競り合いに敗れた。阪神相手に8回、救援に再転向したばかりの山口鉄也投手(26)が打ち込まれてよもやの連敗。前夜、6―0から5本塁打を浴びて歴史的な大逆転負けを喫したのに続く痛い星を落とした。

【試合結果


 守護神、マーク・クルーン投手(37)の離脱もあって苦しい投手起用が続く中、何とか首位タイはキープしたものの、最下位の広島とは3・5ゲーム差。何やら混セムードまで漂ってきた。
 最善だと思われた継投策が結果につながらなかった分、チームのダメージは大きかった。10日の中日戦に先発して102球を投げてから中3日。救援に再転向した山口に本来のボールの切れはなかった。同点の8回に2点を奪われての救援失敗に「打たれちゃったのでしょうがない。全力で行きましたけど。やり返せるチャンスがあると思うので、そのとき頑張ります」。山口は気丈に前を向いたが、チームの緊急事態危機的状況は浮き彫りとなった。
 1―1の8回。満を持してマウンドに上がったが、先頭の鳥谷に遊撃内野安打。金本の一ゴロで3―6―3の併殺を完成できない不運もあって1死満塁のピンチを背負った。ブラゼルには2ストライク2ボールから内角直球で体を起こしたが、7球目の外角スライダーに食らいつかれた。原監督は「調子?よかったと思います。たいした…、たいしたって言っちゃあれだけど、ちょっと不運な当たりもあったしね」とかばったが、山口は過去3年の救援で黒星は3度だけ。想定外の今季初黒星だ。

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2010年4月15日のニュース