渋くてもいい…イチロー「しんどいもん あんな状況やったらね」

[ 2010年4月15日 16:24 ]

アスレチックス戦の5回、ブラッドリーの同点2点打で生還し、ベンチで祝福されるマリナーズのイチロー

 【マリナーズ4―2アスレチックス】3試合ぶりのヒットが反撃のきっかけとなった。2点を追う五回1死で、イチローの打球は一塁線の弱いゴロ。捕手の送球より一瞬速く一塁に駆け込み、内野安打とした。その後味方が2四球などを絡めて同点。打ったのはフルカウントから内角のボール球で、現状を象徴するかのような渋いヒットだった。

 「単純にうれしいよ。しんどいもん、あんな状況やったらね」とイチロー。自分のバッティングは本調子から程遠い。チームも走者は出すが決定打がなく、なかなか主導権が奪えない。10試合を消化しイチローの打率は2割4分4厘、チームは4勝6敗だ。
 試合後のワカマツ監督はあらためて地道な取り組みの大切さを説いた。「二つ続けて勝てたのは先発が余計な四球を出さず、打線は相手にたくさん球数を投げさせたからだ。このチームが目指さないといけないことができていた」
 前日、この日とローテーションの4、5番手が踏ん張った。イチローら主力数人に当たりが戻らない打線も、相手先発から五回までに4四球を選んだのが効いた。

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2010年4月15日のニュース