王GM動いた!ソフトバンク 懐かしの223発男獲得に動く

[ 2010年4月15日 10:01 ]

オルガ夫人(右)と共に帰国したペタジーニ外野手が再び日本へ。

 ソフトバンクが、ヤクルト、巨人で活躍したロベルト・ペタジーニ内野手(38)=前韓国LG=の獲得に動いていることが14日、分かった。

03年1月23日 ペタジーニ困った…添い寝、愛のマッサージ不可!?

99年10月5日 ルーキー上原浩治20勝も、“敬遠指令”に涙の抗議

 日本球界で6年間プレーし、MVPをはじめ本塁打王に2回輝くなど通算223本塁打の大砲は昨季も韓国で打率・332、26本塁打、100打点と活躍。事実上のGMに就任した王貞治会長(69)が獲得に全力を挙げており、長打力不足に悩むチームの起爆剤となりそうだ。
 ソフトバンクが獲得に動いている新外国人は日本球界でもなじみの深い左打者だった。今年1月に王会長が事実上のGM職である編成のトップに就任。新設された編成委員会が中心となって水面下でペタジーニの調査を進めていた。
 今季の戦力に関して王会長は「オーティズはいるが(外国人の)野手1人では得点力不足。情報を集めないといけないね」と長打力不足を課題に挙げていた。オフには前体制下で韓国の強打者・李ボムホの獲得が決まっていたため動向を見定めていた。だが、李は右肩の故障もあって先発に定着できない状態が続いており、松中も右ひざ痛を抱えてフル出場は困難。7年ぶりの頂点を狙うには、王会長の言う大砲が必要だった。
 ペタジーニの日本での実績は申し分ない。99年にヤクルト入りすると来日1年目から44本塁打でタイトルを獲得。01年のMVPをはじめ、本塁打王2回、打点王1回と輝かしい実績を誇る。03年に巨人へ移籍した後も5年連続で30本塁打を記録するなど6年間で223発をマークした。
 05年にレッドソックスで大リーグに復帰し、マリナーズに移籍した06年途中に引退。だが、08年にメキシカン・リーグで現役復帰し、同年に韓国LG入りすると4番として輝きを取り戻した。昨年は打率・332、26本塁打、100打点。球団では、昨季4月に途中入団したオーティズが打率・282、20本塁打、74打点と「出戻り組」が活躍しており、日本での実績があるペタジーニの獲得を後押ししたようだ。
 06年のWBCの前に日本代表は練習試合でマリナーズと対戦。当時、代表監督だった王会長は阪神・久保田の直球をバックスクリーン右へ運んだペタジーニの姿を目の当たりにし「真ん中だったな。(打球が)どこまで飛ぶか、テストしたようだね」と苦笑いしていたが、その大砲が味方に加われば、V奪回は現実味を帯びてくる。
 昨年、LGを退団したペタジーニは現在、どのチームにも所属せず母国ベネズエラで自主トレに励んでいる。すでに交渉は最終段階に入っているもようで、ペタジーニ獲得が「王GM」体制での初仕事となる。

続きを表示

2010年4月15日のニュース