日本人選手は0票…メジャー新人王発表

[ 2009年11月18日 06:00 ]

 大リーグの新人王が16日(日本時間17日)発表され、アはベイリー(アスレチックス)、ナはコグラン(マーリンズ)が受賞した。

 95年野茂英雄(当時ドジャース)以来、過去3人が受賞している日本人選手は得票なし。新人王は全米野球記者協会会員のうち60人(ア28、ナ32)が投票。3人連記で1、2、3位(5、3、1点)の合計点で決まる。

 <ベイリー「いたずらだと」>アスレチックスのベイリーは球団史上8人目の受賞を喜んだ。06年ドラフト6巡目で入団し、今季4月にデビュー。シーズン途中からは経験のなかった抑えとして活躍し、26セーブを挙げ、防御率1・84、被打率・167と抜群の安定感を誇った。7月には球宴にも選出。一気にスターの仲間入りを果たし「知らせを聞いた時は誰かのいたずらだと信じられなかった。父親は興奮しっぱなしで母親は号泣していたよ」と笑っていた。

 <コグラン、外野転向でブレーク>マーリンズのコグランが大きな勲章を手にした。記者32人全員から投票を得た2位ハップに11点差をつけての受賞。激しいスライディングでレイズの岩村を負傷させて波紋も呼んだが、5月にメジャー昇格後は1番・左翼に定着し、新人トップの162安打、打率・321をマークするなど、安定した働きが評価された。球団史上3人目の快挙に、15歳の時に最愛の父を交通事故で亡くした24歳は「野球を教えてくれたのも父だった。天国で喜んでくれていると思う」としみじみ語った。
 06年ドラフト1巡目(全体36番目)で二塁手として入団。二塁には主力のアグラがいるため、今季からマイナーで1試合しか経験のない外野転向が、ブレークのきっかけとなった。年間5失策と奮闘し「慣れない役割は難しかったが、凄くうれしい」と喜んでいた。

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2009年11月18日のニュース