川上、手探りの1年目も前向きに2年目へ

[ 2009年11月18日 15:21 ]

7月18日のメッツ戦、押し出し四球で先制点を与え悔しがるブレーブス・川上。ストライクゾーンで苦しむ日々が続いた

 手探りのシーズンだったことは間違いない。米大リーグで1年目を終えたブレーブスの川上憲伸投手は「ひと言で言うと、やっぱり苦労した1年だった」と振り返る。

 「正直、ストライクゾーンで野球が狂ったというのはあった」。自信を持って投げ込んだ球がボールと判定される。どうしても置きにいくような投球になった。大リーグ使用球にも「ボールが勝手に動く」と悩まされた。最大の武器だったカットボールはまだ本来の出来ではないという。
 夏ごろからは微妙に変化するツーシームで打ち損じを狙った。前半戦4点台の防御率は後半戦は3・33。8月は先発6試合で2・87。適応の跡が感じられる。
 エース級との投げ合いで好投が多いのは真骨頂だろう。5月22日、ブルージェイズのハラデーとの対決では周りから「かわいそうに。頑張って」などと声を掛けられ「なんや、みんな負けると思ってやるのかよ」。結果は8回無失点で3勝目。レン・ゼネラルマネジャーも「ビッグゲームではさらによくなる」と評価する。
 終盤は先発を外れたが、目標だった「故障者リスト入りせずに投げ続ける」も達成。「常にレベルの高いチームで緊張感を持ってやっていると野球も締まるし、自分もいい成績が出そうな気がする」。前向きな気持ちで2年目に進む。(共同)

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2009年11月18日のニュース