ダルビッシュ、夢の世界3連覇へ「4年後も出たい」!

[ 2009年11月18日 06:00 ]

笑顔で表彰式を待つ(左から)田中、紗栄子夫人、ダルビッシュ

 今年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を成し遂げた侍ジャパンの表彰式が17日、東京・港区の赤坂サカスで行われた。選手らはチャンピオンリングを授与され、雨の中、レッドカーペットを歩きファンの声援を浴びた。侍ジャパンの先発3本柱、日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)、楽天・岩隈久志投手(28)は2013年の次回大会の出場にも意欲。優勝リングを指に夢の3連覇を誓った。

 やはりこの男には、華やかな舞台が似合う。ダルビッシュは前日に23歳の誕生日を迎えたばかりの紗栄子夫人を隣に、楽天・田中将大と同じテーブルに着席。チャンピオンリング授与では、侍戦士の中で真っ先に壇上に上がった。疲労骨折した右手人さし指には包帯。輝くリングは中指にはめた。
 「格好いいッスね。サイズが合ってなくてブカブカだけど…。久々にこのメンバーで集まれてうれしかった」
 WBC、シーズンでの激闘の疲れを癒やすオフ。それでも苦闘の末に連覇を達成した選手と再会すれば、約8カ月前の興奮も自然とよみがえる。4年後は26歳。次回大会への思いを聞かれると、ダルビッシュはためらうことなく口にした。
 「そういう機会があって、力があるなら出たい。今回も抑えとか経験ができて、シーズンにもつながったと思う」
 松坂、岩隈と「先発3本柱」に数えられた右腕は、3月5日の中国との東京ラウンド開幕戦に先発。準決勝、決勝では守護神として登板した。「ああいう大会では、どこで投げたいとか言う人がいたら、こういう結果にはならない」。日の丸のための献身。出場がかなえば4年後も先発にはこだわらず、3連覇へと死力を尽くすつもりだ。
 その思いは岩隈も同じ。3月23日の決勝戦で先発し、7回2/3を2失点に抑え、連覇の立役者となった。「こうやって集まると、まるできのうのように興奮する」。そして「また(出場を)っていう気持ちになりますよね」。同9日の韓国戦では金泰均の適時打で0―1で黒星。その4番打者のロッテ入団も決まり「また対戦するのが楽しみ」と声を弾ませた。
 日本中を興奮に巻き込んだWBC連覇。その感動を侍ジャパンが誇る右腕2人が、4年後に再びよみがえらせる。

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2009年11月18日のニュース