明大・野村“初の日本一”へ、貫禄の4安打完封!

[ 2009年11月17日 06:00 ]

愛知学院大を完封勝利で下した明大・野村

 明治神宮大会第3日は16日、高校、大学の部ともに準々決勝が行われ、大学の部では、明大のエース右腕・野村祐輔投手(2年)が愛知学院大を4安打完封し、準決勝に進出。13年ぶりの優勝に向け、三塁を踏ませない貫禄の投球を見せた。このほか上武大、佛教大、立正大が勝ち上がった。17日は高校、大学の部ともに準決勝各2試合が行われる。

 “地方”の挑戦をあっさりと退けた。2年生エースの野村が、戦い慣れた神宮のマウンドで愛知学院大を4安打完封。最後の打者・梶原を遊ゴロに仕留めても、右手でポンとグラブを叩いただけでニコリともせず整列に加わった。
 「勢いよく向かってくる姿勢が伝わってきましたけど、それに負けたらダメなんで。ベンチではなく打者との勝負。1人1人丁寧に投げました」
 序盤から丹念に低めを突いた。初回を3つの内野ゴロで3者凡退に仕留めると、2回以降も付け入るスキを与えない。5奪三振ながら14の内野ゴロを奪い、三塁さえ踏ませなかった。「1点もらったところで勝てると思いました」。余力を十分に残しての4強進出だ。
 これまであと一歩のところで頂点を逃がしてきた。広陵では07年夏の甲子園決勝で、8回まで佐賀北を4―0とリードしながら8回に逆転満塁本塁打を浴びて準優勝。明大入学後も1年春から活躍したが、大学選手権準決勝で東海大に6―0から5回に一挙16点を奪われる屈辱的な逆転負けを喫した。自身も5回に救援し1/3回で5失点と散々な内容で「僕は日本一になったことがないので…」とこぼしたこともある。
 だからこそ今回は並々ならぬ決意で臨んでいる。「あしたも絶対勝ちます。投げます!」。悲願の日本一まであと2勝。野村は3度目の正直で悲願の日本一をつかみ取る。

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2009年11月17日のニュース