鬼崎プロ初アーチで阪神と同率３位に

＜神・ヤ＞６回１死、鬼崎は右越えソロを放つ

　【ヤクルト６―４阪神】甲子園に“鬼”が出た。同点の６回１死。今季スタメン４試合目の２年目・鬼崎が右翼席へプロ初本塁打を運んだ。「まさか入ると思わなかった。最高に気持ちいい」という一発でチームを３位タイに導いた。

　相手には“鬼”でも、チームにとっては“孝行息子”だ。佐賀工から関東学院大、富士重工と進み０７年の大学生・社会人ドラフト３巡目で入団。今季初出場した９月２３日の広島戦（マツダ）ではプロ初安打、打点、猛打賞をマークして５位転落の危機を救った。
　この日も田中が左ふくらはぎ筋膜炎で出場選手登録を抹消され、武内も左ひざ痛で途中交代。ここ１カ月間で野手８人が負傷する窮地を、甲子園初見参の鬼崎が再び救った。チームは今季阪神戦で勝ち越しを決め、高田監督も「鬼崎は難しい球をよくさばいた」と称えていた。