阪神単独3位に再浮上!甲子園での今季最終戦飾る

[ 2009年10月4日 15:30 ]

甲子園での今季最終戦を勝利で飾りタッチする阪神ナインと喜ぶファン

 阪神―中日24回戦は4日、甲子園で行われ、阪神が5―0で勝ち、本拠地での今季最終戦を飾った。前日、ヤクルトとの直接対決に敗れ、ゲーム差なしの3位に並んだ阪神は3回、桜井の12号ソロで1点を先制。7回には2死満塁から平野、代打・葛城の連続タイムリーで3点、8回には関本のソロ本塁打でリードを広げた。先発の左腕・岩田は7回を2安打無失点で7勝目。アッチソン、久保とつなぎ、中日打線を零封した。

 今季の甲子園最終戦。金本らベテランが目立つ場面はなかった。岩田が7回を無得点に抑え、桜井が先制の12号ソロ。投打ともに若手が主役で、阪神が単独3位に再浮上した。

 岩田は序盤は直球、カットボール主体の投球。中盤以降は決め球のスライダーを軸に組み立て、投球に変化をつけた。散発2安打。得点圏に走者を背負ったのは六回だけ。「ちょっとボールを見てきているかなと思った」と相手を見渡す余裕もあった。これで中日打線には25イニング連続無失点と、完全に手玉に取っている。「与えられた試合できっちりと投げるだけ」と岩田は涼しげに言った。

 左腕を援護したのは桜井。三回に先頭で中田の低めの145キロをとらえる。打球は高い放物線を描き、左中間席に吸い込まれた。「上がりすぎた」と桜井は素っ気ないが、和田打撃コーチは「最初の球からタイミングを取って振っていけるようになった。成長した」とうれしそうだった。

 2日間の休養を挟み、残り3戦。8、9日は大一番のヤクルト戦が控える。先発が予想される岩田は「きょうみたいな投球ができれば」と静かに言った。

続きを表示

2009年10月4日のニュース