12年連続Bクラス…青年監督、低迷打破なるか

[ 2009年10月4日 18:08 ]

“終戦”の広島・ブラウン監督が退任、後任に野村氏

 野村氏への要請はシーズン終了後となるが、受諾すれば12球団で最も若い青年監督の誕生となる。17年間、広島一筋でプレーした野村氏の手腕にかかる期待は一つ。両リーグを通じて最長となる12年連続Bクラスという低迷からの脱却だ。
 昨季に続いてシーズン終盤までクライマックスシリーズ進出を争うなど、チームは確実に力をつけている。一方で、ブラウン監督は内野を5人で守る珍しいシフトを敷いたり、奇をてらった策を好んだ。必要以上に外国人選手を重用するなど、不可解な采配も目立った。その求心力は失われつつあり、野村新監督誕生は絶好のタイミングといえる。
 前田健ら将来性あふれる若手がひしめく投手陣をはじめ、チーム内には伸び盛りの選手が数多くそろっている。若い指揮官にはぴったりのチームだ。
 マツダスタジアムが完成した“元年”を飾れなかった広島。これまでにも監督候補として名前が挙がってきた野村氏を迎える来季は、はね返され続けた壁に挑む勝負のシーズンとなる。

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2009年10月4日のニュース