けがに泣かされた黒田、歓喜の中、気分は複雑

[ 2009年10月4日 18:03 ]

ドジャース地区優勝!黒田「本当に幸せ」

ドジャース、31年ぶり“美酒”ベテランと若手がっちり

 開幕投手を託され白星で滑り出したものの、その後は度重なる苦難に見舞われた。「ここまで苦労してきた。きょうぐらいは(はじけて)いいかなと思う」。黒田は痛みを抱える首のことは頭の隅に押しやり、夢中でシャンパンをかけ合った。
 春に左脇腹痛で約2カ月の離脱を強いられ、調子が上向いてきた8月に頭部に打球が直撃。その後3連勝し、勝負の秋を迎えようとした矢先に首を痛めた。連覇の歓喜を同僚と共有しながらも「複雑な気分」と表情を曇らせる場面もあった。
 技術的に進化した手応えがある。キャンプでカーブを磨き、握りを変えて沈むシュートも球種に加えた。フォークボールは打者の目先を変える有効な武器になった。それだけに昨季の9勝に劣る8勝(7敗)という結果に悔しさを募らせる。
 地区シリーズでの登板はないが「思った以上に回復は早い。チャンスがある限り、少しでもチームの力になりたい」と自分を励ますように語気を強めた。

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2009年10月4日のニュース