ゴンザレス15勝も吉見に「ケンカ上等」

[ 2009年10月4日 06:00 ]

<巨・広>1回2死二塁、栗原の打球に手を出して反応するゴンザレス

 【巨人6―4広島】Tシャツの背中には「喧嘩(けんか)上等」の文字。着替えを終えてロッカールームから出てきた巨人のゴンザレスは、そのTシャツばりに啖呵(たんか)を切った。

 「正直、先発として最多勝を争っているのに(救援で投げるのは)土俵が違う。それが彼のルールかもしれないが、オレの考え方は違う」
 怒りの矛先を向けたのは中日・吉見だった。最多勝のタイトルを争う吉見がこの日の横浜戦で救援で16勝目を挙げた。本調子ではないながら9連勝で15個目の白星を積み上げた右腕は、胸に抱えた“わだかまり”を隠すことはなかった。もちろん中日がルール違反を犯しているわけではないが、決して納得はできなかった。
 ただ、まだ“1勝差”でもあり、ゴンザレスの次回の登板予定はチームの今季最終戦となる10日の広島戦(マツダ)。吉見、館山が17勝に到達しない限り、勝てば同勝利数で自身初のタイトル奪取となる。それだけに、「オレはしっかり先発して勝ちたい」とプライドをにじませた。
 この日は今季の東京ドーム最終戦で、自身の背番号と同じ88勝目を挙げた原監督は試合後にファンに向け「大きな目標(日本一)に向けて、ともに前に突き進みましょう」と強く宣言。ただ、その後の会見で中日・落合監督の吉見の起用法については「そこはいいでしょう」と何も語らなかった。
 ゴンザレスは21日から始まるCS第2ステージの開幕投手が濃厚。中日が第1ステージを勝ち上がってくれば、吉見との“遺恨対決”が実現する可能性がある。

 ▼巨人ラミレス(35歳の誕生日に同点適時打&今季初の補殺)(本塁では)日本に来て初めての補殺だよ。ゲーム的にも申し分なく、非常に満足した誕生日。

続きを表示

2009年10月4日のニュース