松坂4勝目!秘密兵器「スラーブ」完成

[ 2009年10月4日 06:00 ]

<レッドソックス・インディアンズ>直球が走らない苦しい投球も、要所を抑え、試合を組み立てた松坂大輔

 【レッドソックス6―2インディアンス】レッドソックスの松坂大輔投手(29)が2日(日本時間3日)、インディアンス戦に先発し6回を5安打2失点に抑え、レギュラーシーズン最終登板で4勝目を挙げた。この日は元パイレーツの桑田真澄氏(41)のカーブからヒントを得た「スラーブ」を多投。プレーオフに向けた“秘密兵器”を完成させ、世界一奪取へ向け準備を整えた。

 序盤から直球が走らないと判断した松坂が軸に置いたのはスライダーだった。「直球が駄目な中で軌道を変えたり球速を変えたり…。思い通りに投げられた」。6回を5安打2失点。レギュラーシーズン最終登板で、プレーオフへ向けた手応えをしっかりとつかんだ。
 7三振のうち4つをスライダーで奪った。中でも「打者の目線を変えたい時にスライダーの球速を抑えて抜いて投げる」と話す“スラーブ”が光った。通常のスライダーは130キロ台だが、120キロ台に落とし、縦に大きく変化させる。打者のタイミングを外す効果は抜群だった。5回、2点を失い、なお2死一、二塁ではブラントリーを一ゴロに打ち取り、6回1死一塁ではラポータを外角低めの79マイル(約127キロ)のスラーブで空振り三振に仕留めた。
 “秘密兵器”のきっかけは球数を減らすために、内野ゴロを打たせることができるカーブの再習得に挑戦したことだった。今年1月には師匠と尊敬する桑田氏とキャッチボールを行った際に縦に落ちる「レインボール」(カーブ)に影響を受けた。今春のWBCでも「軌道に驚いた」と落差の大きいカーブを投げた小松(オリックス)に投げ方を尋ねたりもした。「僕の投げ方では難しいし、やっぱり得意じゃない」とカーブ習得は断念したが、スライダーの握り方や投げ方を工夫。今では女房役のバリテックが「(同じサインで)ダイスケの判断で緩急をつけている」と話すほど操れるようになった。
 これで復帰後4試合で3勝1敗、防御率2・22。プレーオフの先発ローテーションが3番手になるか、4番手になるかは4日に先発するバックホルツの結果次第だが、できる限りのアピールはできた。「大事なプレーオフに向けて4試合投げて、手応えを感じられる内容だった」と松坂。自信を手に3度目のポストシーズンへ向かう。

 ≪斎藤 松坂好投に「戻ってきたのは大きい」≫斎藤も地区シリーズへ向けて手応えをつかんだ。4点リードの9回を1安打無失点。最近はでん部に張りがあり、思うような投球ができなかったが、この日の最速は94マイル(約151キロ)を記録。投じた17球中14球が直球と力強さが戻り「ようやく思い通りに投げられた。ホッとしている」と笑顔を見せた。先発した松坂の好投も喜んでおり「彼が戻ってきたのは大きい」と頼もしそうだった。

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