先制！追加点！和田が“中日主軸”の意地見せた

１回、中日２死一、二塁、和田が右前に先制打を放つ

　【巨人４―２中日】２・５ゲーム差で迎えたセ・リーグ１、２位対決。ピリピリとした緊張感が両軍を支配する中で、先制点を叩き出したのは中日の和田だった。

　１回、巨人の先発ゴンザレスは制球が定まらない。先頭の井端が四球で出ると、２死後に再びブランコが四球。一、二塁の好機で打席が回った。
　ストライクを欲しがる投手心理を見透かしたように、初球を狙った。捕手の構えよりも、やや上ずった外角の１４４キロ直球。逆らわずにはじき返した打球は右前へと転がり、二塁走者の森野がホームに滑り込んだ。
　「先制のチャンスだったので、ランナーをかえせてよかった」。これで気分を良くした和田は、三回の第２打席でも見せた。１死二塁で、カウント１―１から内角シュートを強振。バットの根元だったが、打球は中前へ。二塁走者が生還し「とにかく、来た球をしっかり打とうと思った」と喜んだ。
　今季既に白星三つを奪われていたゴンザレスに対し、３回までに２点を先行。逆転優勝への意欲と、主軸の意地が詰まった打撃だった。