NTT東日本 指揮官新天地で投打ガッチリ1勝!

[ 2009年8月26日 06:00 ]

<NTT東日本・伯和ビクトリーズ>力投するNTT東日本・先発の黒田

 第80回都市対抗野球大会第5日は25日、東京ドームで2回戦3試合が行われた。第3試合では3年ぶり出場のNTT東日本が投打がかみあって快勝。昨年まで指揮を執っていた三菱ふそう川崎で3度優勝に輝いている垣野多鶴監督(58)にとって、うれしい新天地でのドーム1勝となった。また、日本新薬は堂前篤史捕手(29)が全4打点を挙げて逆転勝ち。ホンダ鈴鹿も3回戦進出を決めた。

【試合結果


 【NTT東日本5―0伯和ビクトリーズ】縦横無尽に東京ドームを駆けめぐったナインに垣野監督は目を細めた。34度出場のチームが手にした3年ぶり復活勝利。指導歴通算19年目の指揮官は移籍1年目のドーム1勝に「勝たないと信用してもらえない。選手も序盤は固かったし正直ホッとしましたよ」と笑みをこぼした。
 完勝だった。2回までは相手先発・石渡のスライダー中心の組み立てにアウトはすべて三振。それでも一巡した3回「テークバックが大きい。気負っているぞ」と指揮官は指示。2死一塁で平野が右中間に先制二塁打を放つとあとはイケイケだ。先制に中押し、8回はダメ押しと理想の攻撃で12安打5得点。3投手も無失点リレーで応えた。
 垣野監督は神奈川の強豪・三菱ふそう川崎で昨年まで指揮を執り、都市対抗を3度も制している。しかし、経営見直しの一環でチームは昨年限りで休部となり、NTT東日本に招へいされた。2年間東京ドームから遠ざかっていたナインに1月1日から精力的に指導。「キャッチング」という表現を用い、インパクトの瞬間に球をつかまえて、グッと押し出す独自の打撃理論を説いた。「昨年より打撃のことを考える時間が増えた」とこの試合3安打1打点の6年目・向後は大舞台で結果を残して新指揮官に感謝しきりだ。
 29日の3回戦は神奈川でライバルだった昨年優勝チームの新日本石油ENEOSが相手。「日本一のチーム。胸を借ります」と指揮官。言葉と裏腹にその目は自信に満ちあふれていた。

 ≪伯和ビクトリーズ 好機生かせず≫伯和ビクトリーズは7安打しながらホームを踏めず。前身のリースキン時代を含め4度目の出場も初得点、初勝利を伸ばした東監督は「(無得点の)記録を伸ばしちゃいましたね」と肩を落とした。6回1死一、二塁、8回無死一、二塁など何度かチャンスはあったが後続が凡退。同監督は「勝負どころでの集中力で相手が勝っていたということ」と唇をかんだ。

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2009年8月26日のニュース