ダル11K今季初完封!フォーク多投手応え

[ 2009年4月25日 06:00 ]

<オ・日>6回、三塁塁審にスイングをアピールするダルビッシュ有

 【日本ハム11―0オリックス】WBC以来となる屋外球場で日本ハム・ダルビッシュは、リズムよく右腕を振り続けた。133球、4安打11奪三振で三塁を踏ませず、今季初の完封勝利を挙げた。「凄くうれしい。きょうは最初から完投したいと思っていた。楽に投げられた」。宣言通りの完投、しかも昨年4月10日以来の完封に自然と白い歯がこぼれた。

 序盤。「寒かったんで…」と珍しく長袖姿でマウンドに上がると腕をまくって2回まで投げた。アンダーシャツを脱いだ3回。前回8回2失点に抑えた17日の西武戦(西武ドーム)から手応えをつかみつつあったフォークが冴えわたった。6回から7回にかけては6者連続三振。特に7回は3人ともフォークで空振り三振に仕留めた。
 「タテの変化はカーブはいつも使っているけれどフォークもどんどん使っていこうと。ゴロを打たせようとしたら振ってくれた」。西武戦でフォークは13球にとどまったがこの日はほぼ倍の24球。直球も151キロをマークした。女房役の鶴岡も「フォークがあると(配球も)いろんなレパートリーが増える」と手応えを口にした。打線も5回にスレッジが満塁弾を放つなど11得点でエースを援護。開幕戦こそ黒星だったが、2戦目から3連勝で首位キープに貢献した。
 一方でWBCの同僚、オリックス・小松が3発を浴び11失点でKO。だが日本の大黒柱は、疲労を理由にはしない。「僕だって体は疲れている。思うようにいかない中でもやっていくのが投手だと思う」。エースの自覚と風格を見せつけた右腕は、会見後、アイシングを施したまま上半身裸でバスへ駆け込んだ。

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2009年4月25日のニュース