前回の反省生かし…上原、強打線に度胸満点の攻め

[ 2009年4月25日 11:37 ]

レンジャーズ戦7回途中のリードの場面で降板、声援に応えるオリオールズ・上原。チームは敗戦

 【オリオールズ4―5レンジャーズ】上原は思い切りよく、腕を振って速球を投げ込んだ。相手は前回7失点のレンジャーズ。「ボコボコにやられて、やり返したいと思っていた」と、内外角に投げ分ける丁寧な投球で7回途中2失点。勝ち星はつかなかったが、雪辱を果たした。

 「何も仕事をしてない」と話した前回の反省を生かした。「1、2番が嫌な打者だと分かったので、どうにか抑えたかった」と、速球で大胆に内角を突いた。パンチ力のある打線に対し、外角球が多かった前回とは違う攻めの投球で、ストライクを先行させた。
 初の無四球と制球もよく、ゾーン捕手は「制球はこれまでで最高だった」と褒めた。変化球は決め球のフォークボールの以外にも、シュートやスライダーが有効で三振は6個。2点は失ったが、主軸には4番のソロ本塁打だけ。「内容はとてもよかった」と自賛する92球だった。
 7回2死で交代を告げられると、「初めて」というスタンディングオベーションでねぎらわれた。帽子を取り、大声援に応える。勝ち星は手にできなかったが、最高の瞬間を味わった右腕の表情は、試合後も柔らかかった。(共同)

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2009年4月25日のニュース