金子誠 プロ野球新記録!7戦連続二塁打

[ 2009年4月16日 06:00 ]

<日・オ>6回無死満塁、7試合連続となる二塁打を放った金子誠

 【日本ハム11―5オリックス】絶好のチャンスで邪念が消えた。同点の6回無死満塁、日本ハム・金子誠はシュートを引っ張った。痛烈な打球は三塁線を破る走者一掃の決勝二塁打だ。守備の名手がプロ野球新記録となる7戦連続二塁打で、今季札幌ドーム初勝利を呼び込んだ。

 「昨夜から周囲が“二塁打”とうるさいのでどうしても打席で意識してしまった。でも、無死満塁だから考える余裕がないから打てた。でも、あそこを抜けるかね…」。二塁上で花束を受け取ったベテランは帽子を取ってファンの拍手に応えた。
 「こんな記録は知らないし、王さんは7試合連続で本塁打。二塁打の新記録といっても“そりゃ、なんだ”って感じだよ」。球史に名前を刻んでこの憎まれ口。それも金子誠らしかった。
 開幕から10戦連続安打。両リーグトップの打率・528には理由がある。昨季は左足股関節痛に悩まされ、上体と下半身のバランスが崩れた。しかし今は痛みも緩和。梨田監督は「昨年よりも軸回転ができている。打球がファウルにならずに切れなくなった」と分析する。今季9二塁打の内訳は左翼線1、左越え2、左中間2、中越え1、右中間2、右翼線1と強い打球が広角に飛んでいる。また、精神面では巨人から同じ遊撃を守る二岡が加入したことも刺激となり、春季キャンプでは十分な練習を積めた。
 今季満塁では3打数3安打、すべて走者一掃二塁打と9打点の荒稼ぎだ。「だから、そんなデータは言わないでよ。打てなくなっちゃうでしょ」。16年目のベテランは“恐怖の9番”としてこれからも君臨していく。

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2009年4月16日のニュース