川上“ダンディーカーブ”絶賛された!

[ 2009年3月6日 06:00 ]

<ブレーブス・ヤンキース>3回を無安打に抑えた川上憲伸

 【ブレーブス3-2ヤンキース】ブレーブスの川上憲伸投手(33)が、スローカーブで観衆を沸かせた。4日(日本時間5日)、ヤンキースとのオープン戦に先発し、3四球も3回を無安打無失点。初のホームゲーム、満員9619人の前で2試合連続勝利投手のおまけもつき「(準備の)タイミングが難しかったけど花火だとか、国歌が流れたりして気持ちが引き締まった。今後に生かされる試合」と笑顔を見せた。

 試合前の捕手との打ち合わせ通り、変化球主体の投球。特に7球投じた山なりの軌道を描くスローカーブを有効に使った。2回無死一塁のベロア、3回2死二、三塁でのネイディはいずれもカーブでカウントを整えて凡退。この日球速が最も遅かったカーブは68マイル(約109キロ)で、最速93マイル(約150キロ)との球速差は実に41キロもあった。コックス監督が「生涯見たカーブの中で最高級。ダンディー(おしゃれ)なカーブ」と絶賛すれば、敵将のジラルディ監督も「打者のバランスを崩すにはいい球だ」と褒めるしかなかった。
 メジャーではなかなか見られないスローカーブを投げるたびにスタンドは「WOW!」と沸き上がった。「“何でバットを振らないんだ”と怒っているのかと思った」と笑った川上は「ほかの変化球もコントロールできれば、カーブもっと効果的になる」と胸を張った。次回は中4日で9日の紅白戦に登板予定。左打者への制球、フォークの精度など課題は残ったが、“ダンディー・カーブ”は川上の代名詞になるかもしれない。

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2009年3月6日のニュース