さすが野手No.1!野本マルチ

[ 2009年3月6日 14:36 ]

 【中日5―3巨人】中日のルーキー野本(日本通運)が2安打1盗塁、守備でもラミレスの大飛球を好捕するなど、本拠地のファンに存在を強く印象づけた。

 走攻守で光った野本が、最も胸を張ったのが七回の走塁だ。四球と盗塁で二進。無死一、二塁となった後、堂上剛の打球は遊撃手後方にふわりと上がって中前に落ちた。遊飛と思ったか、堂上剛が打席で天を仰ぐ中、好スタートを切った野本は一気に生還を果たした。
 オープン戦とはいえ、1点リードの終盤の貴重な得点。野本は「試合の流れを左右するプレー。外野陣の位置を確認していたので、必ず落ちると思った」と振り返った。
 打撃センスの良さだけでなく、走塁や守備、それらを生かす高い判断力は落合監督が目指す野球に欠かせない要素だ。即戦力として期待される野本は「これで満足したらレギュラーはとれない」と表情を引き締める。
 日に日に増す声援に「プロ野球選手でしか味わえないことでうれしい。是非、期待に応えたい」。開幕メンバーを目指す厳しい日々に、充実感もにじませた。

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2009年3月6日のニュース