松坂 いざ大一番へ気合の短髪

[ 2009年3月6日 19:04 ]

笑顔でランニングする松坂(左)と杉内

 【侍ジャパン】やることはやった。そんな雰囲気が、リラックスした表情からうかがえた。2次ラウンド進出をかけた大一番に先発するエース松坂は、マイペースで調整した。「頑張ります」と短い言葉に決意を込めた。

 シーズン同様の調整で仕上げてきた。登板日の3日前にブルペンで投げ、2日前には強めの遠投。右足一本で立ち、数歩進みながら糸を引くような球筋で約70メートルの距離を投げ、軸足にしっかり体重を乗せることを意識した。
 一抹の不安は残る。最終調整のはずだった1日の巨人戦で右ふくらはぎに違和感を覚えた。西武に在籍していた前回と違い、大リーガーとして迎えた大会。練習段階から球数を制限され、投げ込み不足の可能性はある。
 それでも、大きなアドバンテージも持つ。硬いマウンドやWBC公式球には十分に対応済み。何より大舞台での勝負強さは、前回大会の決勝やワールドシリーズでの好投で証明されている。
 この日は髪を短く刈り込んで姿を現した。出陣の準備は万端というところか。「持っている力を全部出したい」と話した背番号18が、2連覇を狙う日本の最初の関門を突破する原動力となる。

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2009年3月6日のニュース