快諾!原WBC監督「日の丸愛」で連覇だ

[ 2008年10月29日 06:00 ]

WBC日本代表監督就任の要請を受け、加藤コミッショナー(右)と握手する巨人・原監督

 原ジャパンが正式に誕生した。巨人・原辰徳監督(50)は28日、川崎市内のジャイアンツ寮で日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナー(67)から来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督就任を要請され、受諾した。原監督は今季大逆転でリーグ連覇を果たした要因でもある“巨人愛”の精神を日本代表チームにも注入。“日の丸愛”で一体感を高めて世界連覇を目指す。就任会見は西武との日本シリーズ終了後に行う。

 日本シリーズに向けた練習中とあって、ジャイアンツ寮にまで足を運んだ加藤コミッショナーと原監督がガッチリ握手を交わした。
 「野球人として日本代表は誇りであり、あこがれ。自分としては予想もしてなかったが、このような形になったからには持てる力を出して強いチームをつくりたい」と力強く所信を表明した。
 電撃的に誕生した“原ジャパン”。イチロー、松坂らメジャー選手を中心としたタレント軍団を率いる原監督は「世界中から日本代表を強くしたいという選手が集まってもらってファンと選手と現場のコーチ、メディアも含めて団結して戦うのが日本のよさだと思う」。WBCを勝ち抜く条件として現場の一体感を挙げた。
 チームは阪神との13ゲーム差を大逆転してリーグ連覇。CSも積極采配で中日を撃破して日本シリーズ切符を勝ち取った。今季、原監督が心掛けていたのは選手、コーチ、裏方も含めた“一体感”だった。選手との対話を忘れず、シーズン佳境で正念場を迎えた試合前のミーティングではチーム全員で手をつないで気合を入れた。指揮官はそんな“巨人愛”を“日の丸愛”に置き換えて、代表チームを1つにまとめる考えだ。
 午前中には都内の読売新聞社で滝鼻オーナーに原監督の代表監督就任を要請した加藤コミッショナーはコーチ人事、チーム編成について「原監督にお任せする」と明言。原監督は今季全日程が終わる11月中にも王コミッショナー特別顧問とチーム編成について会談する予定だ。「王さんのサポートはチームにとって大きな力。時間、労力を惜しまず相談します」と原監督。揺るぎないチーム愛を芽生えさせた先に、世界連覇がある。

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2008年10月29日のニュース