難問待つ高野連会長職…奥島氏やります!

[ 2008年10月29日 06:00 ]

 日本高校野球連盟の脇村春夫会長(76)が28日、東京・港区の明治記念館で日本学生野球協会副会長で、元早大総長の奥島孝康氏(69)に次期会長への就任を要請。奥島氏もこれを受諾した。11月28日に開かれる日本高野連の評議員会で承認され、正式に第6代会長に就任する。

 会見で奥島氏は「まず1年間は脇村(現会長)路線を踏襲しながら私なりの考えを固めていく」としたうえで「高野連という世界的にも大きな組織を元に、将来はアジアの国々の高校野球選手権大会ができれば、という夢がある」と強い意欲を口にした。奥島氏には現在3年間の試行期間を設けている特待生問題の整備や、学生野球憲章見直しの推進などの課題が待ち受けている。会見中には「国民が愛す高校野球のスタンスを損なわないようにしなければ」と何度も繰り返して、その責任の大きさに表情を引き締めていた。

 ◆奥島 孝康(おくしま・たかやす)1939年(昭14)4月16日、愛媛県生まれの69歳。早大第一法学部、早大大学院法学研究科出身。法学博士。専門は会社法。主な研究テーマにコーポレート・ガバナンス、株式会社の理論構造、フランス会社立法史がある。94年11月から02年11月まで、早大の第14代総長を務めた。07年に高校生特待生問題で設置された有識者会議のメンバー。現在、早大大学院法務研究科教授。

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2008年10月29日のニュース