アンラッキー…フィリーズ“ピリピリ”

[ 2008年10月29日 06:00 ]

 【フィリーズ―レイズ】激しい雨の中で同点に追いつかれたフィリーズのエース左腕ハメルズは悔しさを隠さなかった。6回まで75球を投げ、5安打2失点と粘った。余力を残してのサスペンデッドゲーム。再開試合は他の投手と交代することが確実で「不運だけど自然には勝てない」と唇をかんだ。

 不公平感が漂う“コミッショナー裁定”に、試合後のクラブハウスは不穏な空気で満ちていた。マニエル監督は予定していた会見をキャンセル。ロリンズ、バレル、ワースら主力選手は無言で球場を後にした。
 一方で06年のカージナルス時代にも雨天順延を経験している田口は「内野で水がちょっとでも浮いたら無理」と淡々。さらに「試合ができるまで、ここで寝泊まりしなければならないかも」と周囲を笑わせていた。

 ≪ガッカリ…4万5940人ファン≫予想外の“結末”に、詰めかけた4万5940人のファンはがっかり。びしょ濡れになりながらも、28年ぶりの世界一の瞬間を待っていたというドナ・ゲンテコさんは「何としても試合を終えてほしかった」と肩を落とした。また、ジョン・バノーレさんは「大雨が降るのが分かっているのに、試合をやろうとするからこんな事態になるんだ」と大リーグ機構の判断に怒りをあらわにした。

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2008年10月29日のニュース