原巨人ダメ 5差生じた!自力Vまた消滅

[ 2008年9月10日 06:00 ]

 【巨人2―3中日】逃げ切れなかった。巨人は2―1の8回からマウンドに上がった豊田がまさかの乱調。森野、荒木に直球を連打され同点とされると、1死二塁からウッズにフォークを左中間に運ばれ逆転を許した。

 「打たれたら何も言えない。きょうは全然ダメだった」。豊田は静かな口調のままバスに乗り込んだ。
 首位・阪神追撃へ大事な9連戦の初戦だった。初回に二岡のタイムリー内野安打と敵失で2点を先行したが、2回以降は無得点。原監督は「投手陣は良く頑張った。豊田は誤算と言えば誤算だけどもう少し打線が奮起してほしかった。初回の2点だけでそれを守るのは厳しい」と打撃陣を敗因に挙げた。
 3回、小笠原、ラミレスの連打で無死一、二塁も、谷がバントを決められず結果は左飛。1死一、二塁で二岡の打席ではフルカウントからヒットエンドランを仕掛けた。だが、二岡は低めの際どい球を見逃して三振。三振併殺でチャンスを逃した。原監督は「自己犠牲というか、ヒットエンドランなんだから一番いけないのは見逃し三振。体で打てなくても魂で打つ気持ちでね」と厳しい口調で語った。伊原ヘッドコーチも「(細かいことが)きちっとできなかった」と振り返った。
 約3週間ぶりの連敗で自力優勝の可能性が消滅。首位・阪神とのゲーム差は5に広がった。それでも試合後のナインに悲壮感はない。残り24試合。気持ちを切り替えるしかない。

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2008年9月10日のニュース