“神様”桧山が息の根止める2点打

[ 2008年6月7日 06:00 ]

<阪神・ソフトバンク>8回裏無死満塁、代打・桧山はバットを折りながら、中前2点タイムリーを放つ(投手・藤岡)

 【阪神5―2ソフトバンク】お立ち台に上がった“神様”は、今季最多動員の虎党へ感謝の笑顔を見せた。「(打てたのは)コールされた時に僕を後押しする皆さんの声援だと思います」。代打の神様。今季19度目の逆転勝利を決定づけたのは桧山だった。

 同点で迎えた8回。2四球と金本の右前打で無死満塁とし、鳥谷の死球押し出しで勝ち越して、神様が代打で降臨した。フルカウントから144キロの直球を中前へはじき返し、相手の息の根を止める2点タイムリー。今季は22打数10安打で打率・454、得点圏打率も・471と絶好調だ。長男・周成くんの6歳の誕生日を大活躍で祝った。
 44年ぶりのリベンジマッチでもあった。ソフトバンクが前身球団・南海の復刻版ユニホームを着用。阪神が南海と最後に対戦したのは64年日本シリーズ第7戦(甲子園)で、エース村山が4回途中で降板し、0―3で敗れ日本一を逃した一戦だった。桧山も「オールドファンには懐かしかったんじゃないかな」と笑顔で振り返った。
 最後は藤川が9回を締め、早くも20セーブ目をマーク。2年連続20セーブは球団史上初の記録となった。投打がかみ合ったチームは連勝。2位・中日とのゲーム差6・5、貯金18はいずれも今季最多だ。とどまることを知らない猛虎は、着実に勝利を重ねていく。

続きを表示

2008年6月7日のニュース