新井が決めた!阪神がサヨナラ勝ち

[ 2008年6月7日 17:42 ]

2番手で登板し3回を無失点の好投で勝利に貢献した阪神・江草

 【神3―2ソ】阪神が今季4度目のサヨナラ勝ち。2―2の延長10回1死から連打と四球で満塁とし、新井が左前打して試合を決めた。投げては藤川ら救援の4投手が3回以降を0点に抑えた。ソフトバンクは3連敗。力投の杉内が最後に力尽きた。

 ≪大きかった!江草の好投≫12球団屈指の救援陣が、阪神にサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
 今季初先発の能見が2回までに6安打を浴びて2点を失うと、岡田監督は素早く動いた。
 早めの継投を見越して準備させていたという江草を3回から投入。左腕が3回を無失点に封じると、渡辺、ウィリアムス、藤川とつなぎ、ソフトバンクに追加点を許さない。「江草がぴしゃりといってくれたのが大きかった。みんなの頑張りがこういう結果を生んだ」と指揮官は目を細めた。
 ベンチが先を読んだ一手を打てるのも、豊富な駒がそろっているからこそだ。この日救援した4投手は、みんな防御率2点以下。さらに、前日2回を投げた久保田を温存する余裕が、まだあった。杉内が孤軍奮闘したソフトバンクとは、対照的だった。
 「準備はできていた。0点で抑えられて良かった」。江草がさらりと言えば、渡辺は「抑えたのは自分だけじゃない」と仲間の踏ん張りをたたえる。首位を快走する阪神の屋台骨は、救援陣がしっかりと支えている。

 ≪そして新井が!≫新井が熱戦に終止符を打った。延長10回、1死満塁でソフトバンクの杉内から左前へサヨナラ打。「みんなが回してくれた好機。絶対に決めるという強い気持ちで、打席に立った」と、したたる汗を気持ち良さそうにぬぐった。
 杉内は、2003年の日本シリーズを含めるとチームが5連敗を喫していた相手。天敵をたたきながらも「本当にいい投手。気持ちがこもっている」と、敗者を気遣うことも忘れなかった。

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2008年6月7日のニュース