小林メジャー初セーブ クローザー奪取だ

[ 2008年5月15日 06:00 ]

アスレチックス戦で初セーブを挙げ喜ぶインディアンスの小林

 【インディアンス4―0アスレチックス】インディアンスの小林雅英投手(33)が13日(日本時間14日)、本拠地でのアスレチックス戦で待望のメジャー初セーブを挙げた。1―0の8回2死から救援し、1回1/3を1安打無失点。日本で通算227セーブを記録し“幕張の防波堤”と呼ばれた右腕が、悲願のクローザー奪取へ大きな一歩をしるした。

 この瞬間が待ち遠しかった。トーマスを内角148キロ直球で詰まらせ、遊ゴロで試合終了。小林がうれしいメジャー初セーブをつかんだ。
 「とりあえず第一歩ですね。8回からだったので、9回は緊張もなく流れで投げられた」。1―0の8回2死から登板してリードを守ると、4点差に広がった9回も続投し3者凡退で片づけた。「1点差のままなら(9回で)交代だった」。リードが開き投手交代するとセーブがつかない上に、ストッパーのベタンコートは前日3失点で敗戦投手となっていたため、小林に18試合目で初めてセーブ機会が転がり込んできた。日本人11人目のセーブは日米通算228セーブ目。目標の1つとする名球会入り250セーブにも前進した。
 同期渡米のロイヤルズ・薮田、レンジャーズ・福盛らが苦しむ中、結果を残し続ける。「僕1人のためじゃない。これからも挑戦する選手は増える。僕たちがその可能性を広げないと」。レッドソックス・松坂には「ウチのトレーナーはハリができない。教えてほしい」と専属トレーナー同士の勉強会を提案した。「日本人同士助け合い、応援しないと」と横のつながりを広げ、日本人の力を示そうと呼びかけた。
 イ軍は再び貯金1とし、首位ツインズに0・5差に迫った。この日は先発バードが7回1/3を無失点に抑え、先発陣は9日から34イニング連続無失点。後ろさえしっかりすれば、連勝態勢は整う。「セーブがつくところで投げたいけど、まだやることはたくさんある」とカブトの緒を締め直した小林。開幕は敗戦処理で迎え、ここまではい上がってきた。悲願の守護神の座はもう手の届くところにある。

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2008年5月15日のニュース