横浜 石井、“打撃の職人”抜く 次は…

[ 2008年5月15日 08:46 ]

2回1死 石井琢は中前打を放ち、通算3000塁打を達成

 横浜の石井琢朗内野手が14日の巨人7回戦(横浜)で3安打を放ち、対巨人の連勝に貢献した。計160回目となる猛打賞で、通算安打は2272本。かつて大毎(現ロッテ)、阪神、広島で活躍した“打撃の職人”山内和弘(後に一弘)外野手の2271本を抜き、歴代安打数で15位となった。

 1965年(昭40)のドラフト制導入以後、ドラフト外で入団した選手で2000本安打以上放ったのは、西武、ダイエーに在籍した、秋山幸二・ソフトバンクチーフコーチ(2157本、15日現在歴代20位)の2人だけ。現在ではドラフト外で新人選手が入団することはなくなり、制度が変わらない限り石井の安打数は“1位”のまま残りそうだ。
 石井の次なる目標はどこにあるのか。尊敬する長嶋茂雄・巨人終身名誉監督の2471安打(7位)まではちょうど200本、落合博満中日監督の2371安打(10位)も100本で抜くことができる。その前に、球界で石井とともに、投手として白星を挙げながら、2000本安打以上を記録した“打撃の神様”川上哲治元巨人監督の2351安打(11位)まで79本に迫っている。
 休み休みの出場ながら、15日現在チームトップの打率3割9厘をマーク。世代交代が急務の横浜だが、今年で20年目のベテランの存在感はまだまだ薄れない。

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2008年5月15日のニュース