西口今季初勝利!西武3発大量援護

[ 2008年5月15日 20:55 ]

ソフトバンク戦に先発し、今季初白星の西武・西口

 【西10-3ソ】西武の西口が今季初白星。打たせて取る投球で7回3失点と踏ん張った。打っては3―3の6回に中村の9号ソロで勝ち越し。7回には細川の7号ソロなどで5点を奪って突き放した。ソフトバンクは先発のパウエルが不安定だった。

 2軍調整中に少し日に焼けた。無精ひげが伸び、眼光は鋭い。まるで「野武士」のような顔で西武・西口が求めるのは、ただ一つ。白星だけだった。

 チームが好調の中、先発陣で唯一、勝利がなかった。4月までに勝利を手にできなかったのは、プロ14年目(1年目は8月に初登板)で初めてのこと。5点差を逆転されるなど、今季は不振だった。「勝ってない分、どうしても力が入ってしまう」と西口。この日も、4回、下位打者に2ランを浴びてリードを失ってしまう悪い展開だった。

 だが、ここからが違った。「何も考えず、がむしゃらに自分の投球をしよう」と気持ちを切り替えた。5回1死一、二塁で、小久保を遊ゴロ併殺打に仕留めたのは、生命線の低め変化球。原点回帰で7回を3失点にまとめ、6度目のチャンスで待望の白星をつかんだ。

 「本当にうれしい」と、しみじみと言う。1月の自主トレで左足を痛め、すべてが狂った。「僕の開幕は5月」という冗談が、本当になるとは…。「西口さんを勝たそう」と結束を固めていた野手陣に応えた右腕は「これからは初心に帰って、がむしゃらに勝っていきたい」。苦しんだが、忘れられない152勝目になった。

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2008年5月15日のニュース