通算114勝腕 森中千香良氏が死去

[ 2008年4月15日 06:00 ]

14日に死去した森中千香良氏

 プロ野球の南海、大洋などで投手として活躍した森中千香良(もりなか・ちから)氏が14日午後4時55分、すい臓がんのため、奈良県大和郡山市の病院で死去した。68歳だった。奈良市出身。16日に家族葬が営まれる。喪主は兄森中明善(もりなか・あきよし)氏。

 森中氏は奈良・奈良商工(現奈良商)から1958年に南海(現ソフトバンク)にテスト入団。60年に30試合に登板するなどして頭角を現すと、63年に17勝8敗で最優秀勝率を獲得。南海の黄金時代を支えた。67年に大洋に移籍し、いきなり18勝を挙げて63年に続く2度目の球宴出場も果たした。その後72年に東映に移籍。75年に古巣・大洋に戻り、オフに現役を引退した。通算成績は517試合に登板し114勝108敗、防御率3・49。引退後は野球解説者として活躍。中日の2軍投手コーチも務めた。

 またスポニチ本紙の客員も務め、「スポニチ野球教室」では講師として全国を回り、少年野球の普及などにも努めた。

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2008年4月15日のニュース